じん)” の例文
「そんなこと言ったって、じんつあまや。何しろまだ十六だもの……裁縫てどなれえにもやんねえのだもの、かんげえで見ればこのわらしも……」
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「落ち穂ぐれえったって。——そんより、医者さでも掛かるようになったら、なんぼ損だかわかんねえべちゃ、じんつあんはあ!」
山茶花 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
菊枝の母が、若い年で死んだ時などは、村中に「あのじんつあまに追い廻されちゃ……よっぽどの稼人かせぎてだって死んでしまうべさ!」
駈落 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「落ち穂なんか、孩子わらしどもに拾わせたっていいのだから、無理しねえで、休んでればいいんですのに、じんつあんは……」
山茶花 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
この水色の蝙蝠、たげえもんだぢな。なんだが、父つあん、借金して来た風だぞ。じんつあんさ見せっと、まだは、やかましくて仕様ねえがら、見せんなよ。
駈落 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
じんつあん。そんな無理なごとしねえで、少し休んだらよがあめんがな?」と長作は、やや語調を強めて言った。
山茶花 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「いいども、じんつあんはあ、なんぼか悦ぶべ。」
駈落 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)