はし)” の例文
皆興奮して、元気よくはしゃいでいた。——彼は自分の家が気になった。そして咽喉がすぐ乾いた。彼は二度も水を飲むために台所へ立った。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
はしやぎのジム(飼犬いぬの名)が人々の後を追ひかけ廻つてしかられたり、子供たちが走つてころんで収穫物とりいれものが笊の中から飛び出して地べたをころ/\ころがりあるいたり、……そんな日には家中うちぢゆうに愉快な
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
ワンワン鳴るようにはしゃいでいる。私は浅ましく思ってきいていた。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
三味しやみはしやぐわがこころ。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
然し、そうでない時、俺たちは誰よりも一番はしゃいで、元気で、ふざけたりするのだ。
独房 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
お君は昼過ぎになってから、然し急にはしゃぐことをやめてしまった。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)