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燗徳利
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かんどっくり
ふりがな文庫
“
燗徳利
(
かんどっくり
)” の例文
しかし幹太郎はその器物が多いのと、この
家
(
や
)
のものでなく、
丼
(
どんぶり
)
や皿小鉢がてんや物であり、
燗徳利
(
かんどっくり
)
や盃まであるのに気がついた。
花も刀も
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
野郎が言うことにゃ、おやおや、お
爺
(
とっ
)
さんの頭か、
俺
(
おり
)
ゃまた大事の
燗徳利
(
かんどっくり
)
かと思ったと、そうぬかすんですから、こんなのは、とても親孝行の方には向きませんよ。
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
こういう窯に、優れた小ものを求めても無理であります。もっとも昔は
燗徳利
(
かんどっくり
)
などに巧な絵を描きました。ともかくこの大きな窯場の強い仕事には、石見人を見る思いがします。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
兵馬はいきなり
燗徳利
(
かんどっくり
)
を取ると、
盃洗
(
はいせん
)
へあけてぐぐぐと呷りつけたが、——どう思ったかそのままごろりと
仰反
(
あおむけ
)
に倒れて
初午試合討ち
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
彼の顔に皮肉な
嘲笑
(
ちょうしょう
)
するような表情がうかんだ。……お幸が盆の上へ
燗徳利
(
かんどっくり
)
と盃をのせて持って来た、彼は寝床の上に坐ったまま、独りで
不味
(
まず
)
そうに酒を飲みだした。
追いついた夢
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
お豊が
燗徳利
(
かんどっくり
)
を長火鉢の
銅壺
(
どうこ
)
へ入れるのを見て、深喜は「おれはだめだぜ」と云った。
花も刀も
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
燗
漢検1級
部首:⽕
16画
徳
常用漢字
小4
部首:⼻
14画
利
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“燗”で始まる語句
燗
燗番
燗鍋
燗酒
燗瓶
燗銅壺
燗冷
燗場
燗部屋