焼死やけし)” の例文
旧字:燒死
仕方なく悪党の親子の側に喰附くッついて居りますが、母親が焼死やけしにますれば、どんな辛い奉公をしても、私は堅気になりたいと思って居ります
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大杉は拘留されて留置かんへ入れられたまま火事で焼死やけしんだそうだネというから、大杉は直ぐこの近所にいて、毎日乳母車を押して運動しているといって無根の風説を笑った事があるので
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
大膳はかう言つて、炭団たどんのやうになつて焼死やけしんだ。
これため焼死やけししけるとぞ。
又作をくびり殺し、此のうちへ火をければ、又作は酒の上で喰い倒れて、独身者ひとりものゆえ無性ぶしょうにして火事を出して焼死やけしんだと、世間の人も思うだろうから、今宵こよい又作を殺して此のへ火をけようと
これため焼死やけししけるとぞ。