“やけし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
焼死60.0%
焚死10.0%
焦死10.0%
燒死10.0%
牙克石10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大杉は拘留されて留置かんへ入れられたまま火事で焼死やけしんだそうだネというから、大杉は直ぐこの近所にいて、毎日乳母車を押して運動しているといって無根の風説を笑った事があるので
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
鰐淵わにぶち焚死やけしに、宮は自殺した、俺はどうるのか。俺のこの感情の強いのでは、又向来これから宮のこの死顔が始終目に着いて、一生悲い思を為なければ成らんのだらう。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「だって、こう休みなしじゃあ、息もつづきません。どこか木陰で、一ト息つかせておくんなさい。焦死やけしにます」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「親分、あの小屋の中で、女は燒死やけしにましたぜ」
牙克石やけしという名もない小駅で下車して、それから北の草原地帯へは乗り物はトラックだけである。
永久凍土地帯 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)