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無中
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むちゆう
ふりがな文庫
“
無中
(
むちゆう
)” の例文
独語
(
ひとりごと
)
を言ひ/\、てつきり狸が
傘
(
からかさ
)
の上に
載
(
の
)
つかゝつてゐるものと思つて、誰でもが唯もう
無中
(
むちゆう
)
になつて頭の方ばかり気にする。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
又
識
(
し
)
らず
知
(
し
)
らずの間に、私の想像力が
威
(
ゐ
)
を
逞
(
たくまし
)
うして、
無中
(
むちゆう
)
に
有
(
いう
)
を生じた処も無いには限らない。しかし大体の上から、私はかう云ふことが出来ると信ずる。私の予想は私を欺かなかつた。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
自分が詩作に
無中
(
むちゆう
)
になつてゐる時、女中がばたばた足音を立てて入つたからといつて、急に癇癪を起して、インキ壺を投げつけたといふ事だが、フレデリツク大王は
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
千利休がある時
昵懇
(
なじみ
)
の女を、
数寄屋
(
すきや
)
に呼び込んで
内密話
(
ひそひそばなし
)
に
無中
(
むちゆう
)
になつてゐた事があつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“無”で始まる語句
無
無暗
無頓着
無理
無垢
無花果
無事
無聊
無造作
無慙