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火遁
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かとん
ふりがな文庫
“
火遁
(
かとん
)” の例文
修錬の極致に至りますると、隠身
避水
(
へきすい
)
火遁
(
かとん
)
の術などはいうまでもございませぬ、如意自在な法を施すことが出来るのだと申すことで。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
忍術には
水遁
(
すいとん
)
の術、
火遁
(
かとん
)
の術、
木遁
(
もくとん
)
の術などいろいろありますが、小林君の発明したのは「
書遁
(
しょとん
)
の術」とでもいうのでしょう。
怪奇四十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
火伏せの
行
(
ぎょう
)
だって、本人は
火遁
(
かとん
)
の術のつもりさ。する事も言うこともみんな法螺だ。——もっとも病気だけは不思議によく
癒
(
なお
)
したが、癒っても後で金を
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
霧隠れ雲隠れ、と申しても、つまりは
火遁
(
かとん
)
の術、煙遁の術、薬品にて煙を急造し、目潰しを
大袈裟
(
おおげさ
)
にするまでじゃ。
怪異黒姫おろし
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
およそ
忍術
(
にんじゅつ
)
というものも
夜陰
(
やいん
)
なればこそ
鼠行
(
そぎょう
)
の
法
(
ほう
)
もおこなわれ、木あればこそ
木遁
(
もくとん
)
、火あればこそ
火遁
(
かとん
)
の
術
(
じゅつ
)
もやれようが、この
白昼
(
はくちゅう
)
、この
試合場
(
しあいじょう
)
のなかで
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
火遁
(
かとん
)
、
水遁
(
すいとん
)
、
木遁
(
もくとん
)
、
金遁
(
きんとん
)
さては
土遁
(
どとん
)
の合図もなしに、ふわりと現われ、ふわりと消える、白い雲よりなお身も軽い、白雲師匠の秘伝を受けて、受けて返すはへぼ弓、へぼ矢
猿飛佐助
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
眼が眩んだか、いい気味だ! エレキで作った無煙の火、アッハハハ驚いたか! 古風に云やア
火遁
(
かとん
)
の術、このまま姿を隠したら、絶対に目つかる物じゃアねえ。……や、刀を
柳営秘録かつえ蔵
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
火事は倭文子を焼殺す為ではなくて、ただ悪魔の「
火遁
(
かとん
)
の術」であったとしか思えなかった。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
騙
(
だま
)
すのは、いわば
火遁
(
かとん
)
の術で、
衆生済度
(
しゅじょうさいど
)
の方便だと思い込んでいらっしゃいました
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
火遁
(
かとん
)
だって、土遁どろどろどろ、すいとんだって、焼鳥だってお茶の子だわ。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
遁
漢検準1級
部首:⾡
13画
“火遁”で始まる語句
火遁幻惑