“火燈”のいろいろな読み方と例文
新字:火灯
読み方割合
かとう33.3%
ひとも33.3%
ほかげ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火燈かとうめかした小襖が、音もなくあいた。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
いつしか迫ってくる夕闇に、墓場を辞して火燈ひともし頃のO市に帰った。帰宅するまえ例のカフェに寄った。例の娘に「おまえ、大西博士を知ってるの」と聞いたら黙って頭を振った。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
ひじまくらに横に倒れて、天井に円く映る洋燈ランプ火燈ほかげを目守めながら、莞爾にっこ片頬かたほ微笑えみを含んだが、あいた口が結ばって前歯が姿を隠すに連れ、何処いずくからともなくまたうれいの色が顔にあらわれて参ッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)