あら)” の例文
拾得じつとく食器しよくきあらひますときのこつてゐるめしさいたけつゝれてつてきますと、寒山かんざんはそれをもらひにまゐるのでございます。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
といったかと思うと、伴れている金甲神が、もう刀をいて、周の腹を裂いて、その臓腑をだしてあらって、もとの通りに収め、その上に四角な竹の笠をせ、釘をその四隅に打ったが
「女中に善く言つて聞せて、もつと膳椀を綺麗にあらはせるやうにせい。諸生も内へ帰れば、皆立派な檀那だからな。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
あらいますとき、残っている飯や菜を竹の筒に入れて取っておきますと、寒山はそれをもらいに参るのでございます
寒山拾得 (新字新仮名) / 森鴎外(著)