源因もと)” の例文
「詫まるなんて」と三千代は声をふるわしながらさえぎった。「私が源因もとでそうなったのに、貴方に詫まらしちゃ済まないじゃありませんか」
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かかるひまにお花と源造に漢書の素読そどく、数学英語の初歩などを授けたが源因もととなり、ともかく、遊んでばかりいてはかえってよくない、少年こどもを集めて私塾しじゅくのようなものでも開いたら
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
あやまるなんて」と三千代は声をふるはしながらさへぎつた。「わたくし源因もと左様さうなつたのに、貴方あなたあやまらしちやまないぢやありませんか」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)