湿しつ)” の例文
旧字:
「元々、わが殿には、おこりと申すご持病があったのです。とは申せ、鎌倉どののお下知げじでした。そのムリを押してのご出陣でしたので、この山間の冷えやら湿しつやらの不養生には耐え難く」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まきやのお出額でこのやうなが万一もし来ようなら、じきさま追出して家へは入れてらないや、己らは痘痕あばた湿しつつかきは大嫌ひと力を入れるに、主人あるじの女は吹出して、それでも正さん宜く私が店へ来て下さるの
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)