湿しけ)” の例文
旧字:
僕は変に不愉快な悪寒さむけがしたので、これは空気がしめっているせいであろうと思った。諸君は海水で湿しけている船室キャビンの一種特別なにおいを知っているであろう。
ヘエ行ってめえりました、蔵の方にゃ預かる者があるから心配しんぺいしなえがえ、何時いつでもけえったら直ぐに出すばいて、蔵の下は湿しけるから湿なえたけとこに上げて置くばいといってね
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)