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涼味
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りょうみ
ふりがな文庫
“
涼味
(
りょうみ
)” の例文
もう、忍びやかな
夕陽
(
ゆうひ
)
の影が、片側の松平越中様の
海鼠塀
(
なまこべい
)
にはい寄って、頭上のけやきのこずえを渡る宵風には、
涼味
(
りょうみ
)
があふれる。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
雨上りの夜の天地は
濃
(
こ
)
い
墨色
(
すみいろ
)
の中にたっぷり水気を
溶
(
とか
)
して、
艶
(
つや
)
っぽい
涼味
(
りょうみ
)
が
潤沢
(
じゅんたく
)
だった。
下
(
さ
)
げ
汐
(
しお
)
になった
前屈
(
まえかが
)
みの櫓台の周囲にときどき右往左往する
若鰡
(
わかいな
)
の背が星明りに
閃
(
ひらめ
)
く。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
涼
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“涼”で始まる語句
涼
涼風
涼気
涼傘
涼台
涼夜
涼朝
涼炉
涼絹
涼場