海参なまこ)” の例文
四大盤といって東坡肉とうばにくやら海参なまこやら鴿はとのようなものを盛ったのが四色、四点心といってこれは魚鳥ぎょちょうや豚の肉と野菜とを固めたような料理が四色
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
燕の巣、さめひれした卵、いぶした鯉、豚の丸煮、海参なまこあつもの、——料理はいくら数へても、到底数へ尽されなかつた。
南京の基督 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
この文を従前難解としたが、谷川士清たにかわことすがの『鋸屑譚おがくずばなし』に始めてこれをいた。ホヤは仙台等の海に多く、科学上魚類に近い物ながら、外見海参なまこに酷似す。
現に日本始め南洋諸地からその種が絶えるまで採って支那へ売り込む海参なまこ東海夫人いかあわびは、彼らが人間第一の義務と心得た嗣子を生ましむる事受け合いてふ霊物と確信され