トップ
>
沈々
>
ちんちん
ふりがな文庫
“
沈々
(
ちんちん
)” の例文
踠
(
もが
)
く玄女と猪右衛門を担いで庭師の去った後は、月光が木の葉を照すばかり、
沈々
(
ちんちん
)
として静かである。が、次の瞬間には、驚くべき事件が行なわれた。
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
頓
(
やが
)
て
嫁入
(
よめいり
)
行列は、
沈々
(
ちんちん
)
黙々
(
もくもく
)
として黒い人影は菜の花の中を、物の
半町
(
はんちょう
)
も進んだ
頃
(
ころお
)
い、今まで晴れていた四月の
紫空
(
むらさきぞら
)
が
俄
(
にわ
)
かに曇って、日が
明
(
あきら
)
かに射していながら絹糸の
如
(
よう
)
な細い雨が
菜の花物語
(新字新仮名)
/
児玉花外
(著)
ばさと木の葉の落ちる音にも胸
轟
(
とどろ
)
かせ、ただ黒暗々たる無人の密林盆地のうちに天も地も
沈々
(
ちんちん
)
と更けゆく中に、寂寞身を切るような
阿弗利加
(
アフリカ
)
奥地の奇異な一夜を明かしたことであったが
令嬢エミーラの日記
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
沈
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
々
3画
“沈”で始まる語句
沈
沈黙
沈着
沈鬱
沈湎
沈澱
沈淪
沈默
沈香
沈吟