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江口
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えぐち
ふりがな文庫
“
江口
(
えぐち
)” の例文
飢えて死ぬか。それを思うと、ほんに悲しい。きのうも隣りの
陶器師
(
すえものつくり
)
の婆どのが見えられて、いっそ
江口
(
えぐち
)
とやらの遊女に身を沈めてはどうじゃ。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
なんの、都の白拍子にも、
江口
(
えぐち
)
、
神崎
(
かんざき
)
の
遊君
(
きみ
)
たちにも、
競
(
くら
)
ぶべきは無いといわるる
御内方
(
おんうちかた
)
を、ちょっと、招かれれば、みな、気がすむというものだ。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
江口
(
えぐち
)
・
川尻
(
かわじり
)
の船の家に老い、さては
野上
(
のがみ
)
・
坂本
(
さかもと
)
の
路次
(
ろじ
)
に
簦
(
おおがさ
)
を立てて、朗かなる歌の声を東西の旅人に送っていた者は、最初からそういう生活様式を持って、日本へ入って来た人々の
末
(
すえ
)
でもあるように
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
江口
(
えぐち
)
びと
簗
(
やな
)
うちわたせその簗に鮎のかからば
膾
(
なます
)
つくらな
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
一面に月の
江口
(
えぐち
)
の舞台かな
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
▼ もっと見る
おれの考えでは、いつも、同じ所で、色気もなく、飲んでいても、
曲
(
きょく
)
がない。ひとつ、純友の帰国を送りながら、一しょに、淀川を舟で下り、
江口
(
えぐち
)
の遊女をあいてに、盛んな送別会を
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あの婆め、とうとう藻をそそのかして
江口
(
えぐち
)
とやらへ誘い出したのではあるまいかと、彼は急に
跳
(
おど
)
りあがって又一散に駈け出した。藻の
門
(
かど
)
の柿の木を見た頃には、彼はもう疲れて歩かれなくなった。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
江
常用漢字
中学
部首:⽔
6画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“江口”で始まる語句
江口渙