いき)” の例文
新字:
現に「生き」は「いき」にして「生命いのち」はいきの内なれば、氣の「いき」の義は一轉して人の精神情意と其の威燄光彩の義となる。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
あのウマさうにいきの出るやつを輪切にした水芋か、黄色くホコ/\した栗芋かにブツカる時には殊に嬉しく思ひました。
お牧は朴葉飯ほゝばめしといふものをこしらへて、庭にあつた廣い朴の木の葉に鹽握飯しほむすびを包んで、それを私に呉れたものです。あのいきの出るやうな、うまい握飯の味は何時までも忘れられません。