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殷盛
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いんせい
ふりがな文庫
“
殷盛
(
いんせい
)” の例文
それにしても、彼は安土城の
高閣
(
こうかく
)
から、城下の
殷盛
(
いんせい
)
を見るたびに、文化というものの正体をいつも不審に考えずにいられなかった。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
此処の市は
殷盛
(
いんせい
)
なものであった。場所も大きく、市の立て方も昔風で、集る者も売る品も純粋で混り気の少いものであった。
全羅紀行
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
当時の
殷盛
(
いんせい
)
をうかべた地表のさまは、背後の山の姿や、山裾の流れの落ち消えた田の中に、点点と島のように
泛
(
う
)
き残っている丘陵の高まりで窺われる。
夜の靴:――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師)
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
売る者があっても買うものがなければ事は
休
(
や
)
むわけである。図書出版の
殷盛
(
いんせい
)
は購求者の多きを
證
(
しょう
)
するもの。これ今の世において見る不可思議中の不可思議ではないか。
仮寐の夢
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
幕府のあつた
殷盛
(
いんせい
)
な表情が、石垣や樹の切株や、道路の平担な自然さに今も明瞭に現はれてゐる。
琵琶湖
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
▼ もっと見る
この山間城下の
殷盛
(
いんせい
)
になずみ、竹山城の壊滅と共に、郷土から姿を消したわけである。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
現在よりは遥かに
殷盛
(
いんせい
)
な小都会であったのではないかと思われる。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして
聚落
(
じゅらく
)
の
殷盛
(
いんせい
)
な炊煙が朝夕に立ち昇っていたものと思われる。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
殷
漢検1級
部首:⽎
10画
盛
常用漢字
小6
部首:⽫
11画
“殷”で始まる語句
殷賑
殷々
殷
殷鑑
殷紅
殷富
殷懃
殷直閣
殷馗
殷紂