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武辺者
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ぶへんしゃ
ふりがな文庫
“
武辺者
(
ぶへんしゃ
)” の例文
御房の迷いと、拙者の迷いとは、だいぶ
隔
(
へだた
)
りがある。——われらごとき
武辺者
(
ぶへんしゃ
)
は、まだまだ迷いなどというのも
烏滸
(
おこ
)
がましい。ただ
余
(
あま
)
りに血に飽いて
荒
(
すさ
)
んだ心のやすみ場を
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
同じ様な事あり
畢竟
(
ひっきょう
)
何故
(
なにゆえ
)
とも
分明
(
わか
)
らねど世間に知れれば
当楼
(
このうち
)
の
暖簾
(
のれん
)
に
疵
(
きず
)
が
付
(
つく
)
べし、この事は
当場
(
このば
)
ぎり他言は御無用に願うと、
依嘱
(
たのま
)
れ
畏々
(
おそるおそる
)
一
(
ひ
)
ト
夜
(
よ
)
を
明
(
あか
)
したる事ありと、僕に話したが
昔時
(
むかし
)
の
武辺者
(
ぶへんしゃ
)
に
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
亥十郎は、むっとした容子を抑えて、
武辺者
(
ぶへんしゃ
)
らしい一礼をすると、すぐ立ち去ってしまった。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
戦
(
いくさ
)
となったら、こういう連中が誰より先に血を見るのだろうと思われるような
武辺者
(
ぶへんしゃ
)
ばかりだった。颱風の卵のように、どれを見ても、物騒な
面
(
つら
)
だましいをそなえているのである。
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
武
常用漢字
小5
部首:⽌
8画
辺
常用漢字
小4
部首:⾡
5画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“武辺”で始まる語句
武辺
武辺話
武辺修行