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櫛田
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くしだ
ふりがな文庫
“
櫛田
(
くしだ
)” の例文
それまでは大して心配もせず、口先で叱ってばかりいた幸子も、この鼠の一件から事の重大さに心づいて、翌日
櫛田
(
くしだ
)
医師に来て貰った。
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
その梅津の本家の方は博多に在住してその頃の
所謂
(
いわゆる
)
町役者となり、山笠に名高い博多の氏神、
櫛田
(
くしだ
)
神社の神事能を受持っていた。
梅津只円翁伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
息ノ浜の宿営地から街の探題邸までは、入江に沿った松原つづきで、途中に
櫛田
(
くしだ
)
神社がある。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
後に妙子はこの時のいきさつを
櫛田
(
くしだ
)
医師に語ったが、櫛田医師の説では、耳の手術から黴菌が這入って
四肢
(
しし
)
を侵すと云うようなことは
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
翁は市内
櫛田
(
くしだ
)
神社(
素戔男尊
(
すさのおのみこと
)
、
奇稲田姫
(
くしなだひめ
)
を祭る)、
光雲
(
てるも
)
神社(藩祖両公を祀る)、その他の神事能を、衷心から吾事として主宰し、囃子方、狂言方、その他の稽古に到るまで一切を指導準備し
梅津只円翁伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
▼ もっと見る
「すぐ彼方の、
櫛田
(
くしだ
)
神社のひがし隣にございまする」
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「こいさん、まだ体が本当でないのんやろうけど、
何処
(
どこ
)
ぞ外にも悪いとこあるのんと違うやろか。帰ったら一遍
櫛田
(
くしだ
)
さんに
診
(
み
)
て貰うことやな」
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
旁〻
(
かたがた
)
先にお春を附けて帰すに越したことはないと思ったのであるが、困ったことには、
櫛田
(
くしだ
)
医師から紹介状を貰って来た東大の杉浦博士が目下旅行中で
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「熱は大してないねんな。———ま、こじらすと悪いよってに臥てなさい。兎に角
櫛田
(
くしだ
)
さんに
診
(
み
)
に
来
(
き
)
て
貰
(
もら
)
おう」
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
取り
敢
(
あ
)
えず
櫛田
(
くしだ
)
医師の来診を求めたところ、
猩紅熱
(
しょうこうねつ
)
の疑いがあるから
明日
(
あした
)
なおよく
診
(
み
)
ましょうと云って帰った。
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
櫛田
(
くしだ
)
先生に診てお貰いになった方がよくはございますまいか、と云ったが、
此処
(
ここ
)
の家で臥ていることが櫛田さんに知れては面白くないから、
止
(
や
)
めた方がよい
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
と、ちょうどそのあとで、往診のついでにお宅の前を通りかかったからと云って
櫛田
(
くしだ
)
医師が立ち寄り、この間御依頼を受けた人のことが分りました、と云うのであった。
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
尤
(
もっと
)
も帰りは神有電車で帰ったのであったが、その夜寝床へ
這入
(
はい
)
ってから、急に出血を見て苦痛を訴え始めたので、
櫛田
(
くしだ
)
医師に来診して
貰
(
もら
)
ったところ、意外にも流産らしいと云う。
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
櫛
漢検準1級
部首:⽊
19画
田
常用漢字
小1
部首:⽥
5画
“櫛田”で始まる語句
櫛田川
櫛田神社