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櫓臍
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ろべそ
ふりがな文庫
“
櫓臍
(
ろべそ
)” の例文
藁箒
(
わらぼうき
)
を取って、
櫓臍
(
ろべそ
)
へ
湿
(
しめ
)
りをくれた宅助、ツーウと半町ほど流れにまかした所から、向う
河岸
(
がし
)
春日出
(
かすがで
)
の、宏大な
館
(
やかた
)
の
甍
(
いらか
)
をグッと睨んで
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
が、
櫂
(
かい
)
を取って、漕ぎ出そうとすると、肝心な
櫓臍
(
ろべそ
)
がないことが分かった。おどろいてもう一つの舟に乗り替えてみた。が、その舟も同じだった。あわてた。
船医の立場
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
伝馬船は、
櫓臍
(
ろべそ
)
をかすかにキイキイ鳴らしながら、港外に出る。はるか前方に、燈台が明滅している。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
ギイ、ギイ、と髪切り虫の啼くように
櫓臍
(
ろべそ
)
の音が、そよとも波のない暗い海を帰り
路
(
みち
)
についている……
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
キイ、キイと、
櫓臍
(
ろべそ
)
が泣く。二隻の伝馬船は、十間ほどの間隔をおいて、力一杯、港内へ向かって漕がれている。その中間に、やがて、追いついて来たパナマ丸が、舳を乗り入れて来た。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
▼ もっと見る
今、脚の高い両国橋の暗い陰から、ギイッ、ギイッと
櫓臍
(
ろべそ
)
を鳴らしてこぎ
上
(
のぼ
)
って来ましたが、代地手前の河心から
舳
(
へさき
)
を左に曲げて、神田川の口へはいろうとした所で
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「待っておくんなさい、
櫓臍
(
ろべそ
)
がはずれてしまったんで」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
櫓
漢検準1級
部首:⽊
19画
臍
漢検1級
部首:⾁
18画
“櫓”で始まる語句
櫓
櫓下
櫓櫂
櫓音
櫓柄
櫓声
櫓韻
櫓拍子
櫓番
櫓門