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機翼
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きよく
ふりがな文庫
“
機翼
(
きよく
)” の例文
愛宕山
(
あたごやま
)
の上では、暗黒の中に、高射砲が鳴りつづいていた。照空灯が、水色の
暈光
(
うんこう
)
をサッと上空に
抛
(
な
)
げると、そこには、必ず敵機の
機翼
(
きよく
)
が光っていた。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
横須賀航空隊のN大尉とS中尉は、それぞれ陸上偵察機を操縦してA飛行場に向けて長距離飛行を行い、目的地に
到著
(
とうちゃく
)
して
機翼
(
きよく
)
をやすめるひまもなく、直ちに帰還の途についた。
空中に消えた兵曹
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
西に
傾
(
かたむ
)
いた太陽は、
密雲
(
みつうん
)
の蔭にスッカリ隠れてしまったり、そうかと思うと急にその切れ目から顔を現わして、真赤な光線を、
機翼
(
きよく
)
に叩きつけるのだった。丁度、そのときだった。
恐しき通夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
射墜
(
うちおと
)
された敵機の周囲には、激しい
怒
(
いかり
)
に燃えあがった市民が
蝟集
(
いしゅう
)
して、プロペラを折り、
機翼
(
きよく
)
を裂き、それにも
慊
(
あきた
)
らず、機の
下敷
(
したじき
)
になっている
搭乗将校
(
とうじょうしょうこう
)
の死体を引張りだすと、ワッと
喚
(
わめ
)
いて
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
機
常用漢字
小4
部首:⽊
16画
翼
常用漢字
中学
部首:⽻
17画
“機”で始まる語句
機
機嫌
機会
機械
機會
機関
機織
機屋
機微
機智