トップ
>
梅若
>
うめわか
ふりがな文庫
“
梅若
(
うめわか
)” の例文
隅田川
(
すみだがわ
)
も見えはすまいかと、昔住んだ土地がなつかしくて見廻しました。綾瀬を越して行くと
向島
(
むこうじま
)
の土手になって、
梅若
(
うめわか
)
や
白髭
(
しらひげ
)
の辺に出るのです。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
また、もっと後のことであるが、
安土
(
あづち
)
の
総見寺
(
そうけんじ
)
で家康に大饗応をした時も、
幸若
(
こうわか
)
や
梅若
(
うめわか
)
に舞をまわせ、梅若が不出来であったというので、信長から楽屋へ
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
中略三囲の鳥居前より
牛
(
うし
)
ノ
御前
(
ごぜん
)
長命寺の辺までいと盛りに
白鬚
(
しらひげ
)
梅若
(
うめわか
)
の辺まで咲きに咲きたり。
向嶋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
それが三月の十五日で、
梅若
(
うめわか
)
さまの日で、私が雛形を作ってから十日も経つか。話は
迅
(
はや
)
く、四月八日
釈迦
(
しゃか
)
の誕生日には中心になる四本の柱が立って建て前というまでに仕事が運んでいました。
幕末維新懐古談:63 佐竹の原へ大仏を拵えたはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
自分はたんとも食わないのであるが、若い道連れに
奢
(
おご
)
ってくれる積りらしく、老人は
言問団子
(
ことといだんご
)
に休んで茶を飲んだ。この老人はまったく足が達者で、記者はとうとう
梅若
(
うめわか
)
まで連れて行かれた。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
大抵は近くの子たちですが、渡しを越して来るのも少しはあったようでした。花の咲いている間に、一、二度位は
白髭
(
しらひげ
)
や
梅若
(
うめわか
)
辺まで行って見ます。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
『じゃあ、ここが、
梅若
(
うめわか
)
が人買に殺されたという隅田川か。……さびしい所だなあ』
篝火の女
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
天明
(
てんめい
)
五年三月十五日、
梅若
(
うめわか
)
の供養にて
双盤念佛
(
さうばんねんぶつ
)
の音きこゆ。
箕輪の心中
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
梅
常用漢字
小4
部首:⽊
10画
若
常用漢字
小6
部首:⾋
8画
“梅若”で始まる語句
梅若忌
梅若丸
梅若塚
梅若冢
梅若祭
梅若太夫
梅若七兵衞