桂枝けいし)” の例文
桂枝けいしのもとには草しょうぜず、麻黄まこうの茎には雪積らず、これにじゅんじて、注意しながら山を廻っておると、自然に薬が知れてくる」
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
馬「はゝ当帰とうき大黄だいおう芍薬しゃくやく桂枝けいしかね、薬の名のようなめ方だからおかしい、何しろ一寸ちょっと休んで近くで拝見などは何うでげしょう」
桂枝けいしにほへるを咎むる勿れ。
三つのなぜ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
桂枝けいし、はた、没薬もつやく蘆薈ろくわい
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
又「なアに桂枝けいし沃顛よじいむという松本先生が発明のお薬が入って居りまして、これは繁昌はんじょうで、其の湯に入ると顔が玉のように見えると云うことでございます」