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根限
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こんかぎ
ふりがな文庫
“
根限
(
こんかぎ
)” の例文
藤尾が椽の柱に倚りかかるよほど前から、
謎
(
なぞ
)
の女は立て切った
一間
(
ひとま
)
のうちで、鳴る
鉄瓶
(
てつびん
)
を相手に、行く春の行き尽さぬ
間
(
ま
)
を、
根限
(
こんかぎ
)
り考えている。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
俺がもしおなかさんに、手出しでもしたら何とでも云え、手を出すどころか
根限
(
こんかぎ
)
り、出来るだけの親切をしているのに、別れ別れになれとは、そりゃひど過ぎる。
中山七里 二幕五場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
かくて、少年たちは、好奇より恐怖が多いせいか、行って見ようとはいわず、大人たちはてんで一笑に附して問題にしないから、
根限
(
こんかぎ
)
りの二人の宣伝が、ここでは全く無効になりました。
大菩薩峠:28 Oceanの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
明智は真黒な水の小山、水の谷底を、
根限
(
こんかぎ
)
り漕ぎまくった。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
ひどく
狼狽
(
うろた
)
へながら、
根限
(
こんかぎ
)
り馬を駆り立てて走り出した。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
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その裏に彼女の
根限
(
こんかぎ
)
り掘り返そうと
力
(
つと
)
めた秘密の潜在する事を
暗
(
あん
)
に自白した。自白?。彼女はよく自分に念を押して見た。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
始めのうちこそ、追っついてやるから今に見ていろと云う
勢
(
いきおい
)
で、
根限
(
こんかぎ
)
り這ったり
屈
(
かが
)
んだりしたが、残念な事には初さんの歌がだんだん遠くへ行ってしまう。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
根
常用漢字
小3
部首:⽊
10画
限
常用漢字
小5
部首:⾩
9画
“根”で始まる語句
根
根柢
根性
根方
根元
根本
根太
根気
根岸
根津