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柏筵
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はくえん
妻をおさいといひ、俳名を
翠仙といふ、夫婦ともに俳諧を
能し
文雅を
好り。此
柏筵が日記のやうに
書残したる
老の
楽といふ
随筆あり。
妻をおさいといひ、俳名を
翠仙といふ、夫婦ともに俳諧を
能し
文雅を
好り。此
柏筵が日記のやうに
書残したる
老の
楽といふ
随筆あり。
そのなかに芝居土用やすみのうち
柏筵一蝶が引船の絵の小屏風を風入れする
旁にて、
人参をきざみながら此絵にむかしをおもひいだして
独言いひたるを
記したる文に
そのなかに芝居土用やすみのうち
柏筵一蝶が引船の絵の小屏風を風入れする
旁にて、
人参をきざみながら此絵にむかしをおもひいだして
独言いひたるを
記したる文に
○こゝに二代目市川団十郎初代
段十郎(のち団に改む)の
俳号を
嗣で才牛といふ。
后に
柏筵とあらたむ。(元文元年なり)此
柏筵は、○正徳○享保○元文○寛保を
盛に
歴たる名人なり。
○こゝに二代目市川団十郎初代
段十郎(のち団に改む)の
俳号を
嗣で才牛といふ。
后に
柏筵とあらたむ。(元文元年なり)此
柏筵は、○正徳○享保○元文○寛保を
盛に
歴たる名人なり。