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木綿糸
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もめんいと
ふりがな文庫
“
木綿糸
(
もめんいと
)” の例文
「それに、名人の半九郎が、五間や十間の近いところから射て、三人までも人を射損じる筈はございません。四文錢を釣つた
木綿糸
(
もめんいと
)
を射切るといふ半九郎です」
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼女は今から四年前、僕が玄関に立ったまま
袴
(
はかま
)
の
綻
(
ほころび
)
を彼女に縫わせた事まで覚えていた。その時彼女の使ったのは
木綿糸
(
もめんいと
)
でなくて絹糸であった事も知っていた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
合わせることになるわけで、
女子
(
おなご
)
にもつとめが科せられるはずだとおぼえておる。十三歳から二十歳までの女一人に、一か月につき
木綿糸
(
もめんいと
)
一
反分
(
たんぶん
)
を上納させるんですな——
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
明治の世の中もやや
後
(
のち
)
になってからのことで、田舎ではみなさんのおかあさまぐらいの人までが、小さいころにはまだお正月に、
木綿糸
(
もめんいと
)
を巻いてこしらえた手毬を突いていたのである。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
木綿糸
(
もめんいと
)
で
縫
(
ぬ
)
いますがお米が中で
膨
(
ふく
)
れますからその詰め加減が
工合
(
ぐあい
)
ものです。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
▼ もっと見る
世の中は広いものです、広い世の中に一本の
木綿糸
(
もめんいと
)
をわたして、
傍目
(
わきめ
)
も触らず、その上を
御叮嚀
(
ごていねい
)
にあるいて、そうして、これが世界だと心得るのはすでに気の毒な話であります。
文芸の哲学的基礎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
綿
常用漢字
小5
部首:⽷
14画
糸
常用漢字
小1
部首:⽷
6画
“木綿”で始まる語句
木綿
木綿縞
木綿袷
木綿布子
木綿物
木綿子
木綿機
木綿島村
木綿店
木綿島