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木槿垣
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むくげがき
ふりがな文庫
“
木槿垣
(
むくげがき
)” の例文
余所
(
よそ
)
ながら姉上の姿見ばやと思いて、
木槿垣
(
むくげがき
)
の有りしあとと思うあたりを、そぞろ
歩行
(
あるき
)
して、立ちて、伺いしその暮方なりき。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
だん/\進んで行くと、突當りの
木槿垣
(
むくげがき
)
の下に、山の
端
(
は
)
はなれた許りの大滿月位な、シッポリと露を帶びた雪白の
玉菜
(
キャベーヂ
)
が、
六個
(
むつ
)
七個
(
なゝつ
)
並んで居た。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ちょうど
木槿垣
(
むくげがき
)
を一重隔てて南隣りは
沈澱組
(
ちんでんぐみ
)
の頭領が下宿しているんだから
剣呑
(
けんのん
)
だあね
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
はらら来て雀
逸
(
そ
)
れゆく
木槿垣
(
むくげがき
)
風か立ちたる花のうごくは (九九頁)
文庫版『雀の卵』覚書
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
かかりし少年の腕力あり門閥ある頭領を得たるなれば、何とて我威を
振
(
ふる
)
わざるべき。姉上に逢わむとて
木槿垣
(
むくげがき
)
に
行
(
ゆ
)
く
途
(
みち
)
、まず一人物干棹をもて一文字に遮り
留
(
とど
)
む。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
否
(
いな
)
これは、東雲の光だけではない、置き餘る露の
珠
(
たま
)
が東雲の光と冷かな
接吻
(
くちづけ
)
をして居たのだ。此野菜畑の突當りが、
一重
(
ひとへ
)
の
木槿垣
(
むくげがき
)
によつて、新山堂の正一位樣と背中合せになつて居る。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
はらはらと雀飛び
来
(
く
)
る
木槿垣
(
むくげがき
)
ふと見ればすずし白き花二つ
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
この境内とその庭とを、広岡の継母は
一重
(
ひとえ
)
の
木槿垣
(
むくげがき
)
をもて隔てたり。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
槿
漢検1級
部首:⽊
15画
垣
常用漢字
中学
部首:⼟
9画
“木槿”で始まる語句
木槿