月兎げっと)” の例文
月兎げっとの「比翼蓙ひよくござ」につきて『俳星』に論あり。されどこは見やうによる事か。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
と、目礼もくれいをして、まッ先に、白駒しろこま金鞍きんあんにヒラリと乗る。つづいて忍剣にんけん龍太郎りゅうたろう、波に月兎げっとくらをおいた黒鹿毛くろかげの背へヒラリとまたがって、キッと手綱たづなをしぼり、たがいにあいかえりみながら
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
銭金ぜにかねを湯水につかふ桜かな 月兎げっと
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
月兎げっと梁山泊りょうざんぱくへ その人を送る。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)