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暖炉
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ストーヴ
ふりがな文庫
“
暖炉
(
ストーヴ
)” の例文
旧字:
暖爐
宿に着いたリンカンは
附近
(
あたり
)
を見廻して、不機嫌な顔をした。部屋は
馬小舎
(
うまごや
)
のやうに薄汚かつた。その上
暖炉
(
ストーヴ
)
には小さな火しか燃えてゐなかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
その後一ヶ月ほど致しまして、私は広間の
暖炉
(
ストーヴ
)
の灰の中から英文の手紙の半片を拾いました。
水晶の栓
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
女は一口の答もせず黙ってその手巾を指先でつまんだまま
暖炉
(
ストーヴ
)
の
傍
(
そば
)
まで行っていきなりそれを火の中へ投げ込んだ。ダヌンチオは別にしてその他の席に居合せたものはことごとく微笑を
洩
(
も
)
らした。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
呉々
(
くれ/″\
)
も言つておくが、その晩
暖炉
(
ストーヴ
)
の
周囲
(
まはり
)
に立つてゐた弁護士は五六人あつた。そして
唯
(
たつた
)
一人リンカンだけが
霊魂
(
たましひ
)
を焼栗のやうに黒焦にしないで済んだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
すつかり自分と蝙蝠傘とを取り違へ、傘を
暖炉
(
ストーヴ
)
に暖ためながら、自分は
夜
(
よつ
)
ぴて壁に
凭
(
もた
)
れてゐたといふことだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
西洋のある学者は
霙
(
みぞれ
)
の降る冬の日に
蝙蝠傘
(
かうもりがさ
)
をさして大学から帰る
途々
(
みち/\
)
、家へ着いたなら、蝙蝠傘を壁にたてかけて置いて、自分は
暖炉
(
ストーヴ
)
に当つて暖まらうと
娯
(
たのし
)
みに思つてゐるうち、
宅
(
うち
)
へ
辿
(
たど
)
り着く頃には
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“暖炉”の意味
《名詞》
暖炉(だんろ)
火を焚いて室内を暖めるための炉。
(出典:Wiktionary)
“暖炉”の解説
暖炉(だんろ、煖炉とも、Fireplace)とは、室内に作りつけられた暖房装置の一種である。暖房としての役割は副次的または無く、主に部屋の装飾として設置される場合もある。
(出典:Wikipedia)
暖
常用漢字
小6
部首:⽇
13画
炉
常用漢字
中学
部首:⽕
8画
“暖炉”で始まる語句
暖炉棚
暖炉台
暖炉縁
暖炉造
暖炉前飾
暖炉職人