晶子あきこ)” の例文
清三はそれを手に取って、初めは藤島武二や中沢弘光の木版画のあざやかなのを見ていたが、やがて、晶子あきこの歌に熱心に見入った。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
なぜこぞって屋外労働に従事しないか。なぜ政治運動に飛び出さないかと、晶子あきこ氏がいっているように私には思います。
婦人改造の基礎的考察 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
隆男たかお兄さまも、勇夫いさお兄さまも、晶子あきこ姉さまも、鎮子しずこ姉さまも、(もちろん、あたしもよ!)呆気あっけにとられて、へえ、と顔を見合わせるばかりでした。
キャラコさん:08 月光曲 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
四五年前の与謝野よさの家の歌会うたかいの時、その座のクインであった晶子あきこ夫人が、着座ちゃくざしばらくにして、上躯じょうたいを左方に退ひざを曲げてその下から一脚ひとあしを曲げて右方へ出されました。
女性の不平とよろこび (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
古いところでは福羽美静ふくばびせい税所敦子さいしょあつこ、小池直子、まつ門三艸子とみさこ橘東世子たちばなとせこ松波資之まつなみすけゆき小出粲こいでつばら中村秋香なかむらしゅうこう賀古鶴所かこつるど与謝野寛よさのひろし、同晶子あきこの方々のもの、現存の人でも皆二
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)