“時花”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はやり66.7%
はや33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしお嬢さま、このごろ時花はやりの都々逸には、〽苦労気がねを積み重ねたる二等煉瓦の楽住居——ということがございます。
円朝花火 (新字新仮名) / 正岡容(著)
おごりも増長して、下着に郡内縞ぐんないじま、または時花はやり小紋、上には縮緬ちりめんの羽織をかさね、はかま、帯、腰の物までそれに順じ
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
というところへきて、このごろ世間で時花はやっている阿呆陀羅経のないものづくしの真似をする蝶丸爺さんのあざらしのような顔を次郎吉は思いだした。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
かまわずおけば当世時花はやらぬ恋の病になるは必定、如何どうにかして助けてやりたいが、ハテ難物じゃ、それともいっそ経帷子きょうかたびら吾家わがや出立しゅったつするようにならぬ内追払おっぱらおうか、さりとては忍び難し
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)