旅装束たびしょうぞく)” の例文
旧字:旅裝束
こんなくるしい道中どうちゅうのことでございますから、御服装おみなりなどもそれはそれは質素しっそなもので、あしには藁沓わらぐつには筒袖つつそで、さして男子だんし旅装束たびしょうぞく相違そういしていないのでした。
道庵も江戸へ帰るものと見えて、すっかり旅装束たびしょうぞくになっていました。その時にお松が
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
わたくしはそこですっかりづくろいをなおしました。むろんこころでただそうおもいさえすればそれでよろしいので、そうするといままでの旅装束たびしょうぞくがそのできちんとした謁見おめみえ服装ふくそうかわるのでございます。