“新芋”の読み方と例文
読み方割合
しんいも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冬中ふゆじゅう真盛まっさかりで、春になり夏になると次第に衰えて、暑中二、三箇月のみと交代して引込ひっこみ、九月頃新芋しんいもが町に出ると吾々の虱もた出て来るのは可笑おかしいといった事がある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ひらには新芋しんいもに黄な柚子ゆずを添え、わんはしめじたけと豆腐のつゆにすることから、いくら山家でも花玉子にたこぐらいはさらに盛り、それに木曾名物のつぐみの二羽も焼いて出すことまで
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
腹がすいて口が水っぽくなって来ると、お庄は昼間しまっておいた、蒸した新芋しんいもの冷たいのを盆ごと茶箪笥から取り出して来て、また茶をいれかえなどした。もうお終いものの枝豆なども持って来た。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)