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斯学
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しがく
ふりがな文庫
“
斯学
(
しがく
)” の例文
旧字:
斯學
時珍より約千五百年前に成ったローマの老プリニウスの『博物志』は、
法螺
(
ほら
)
も多いが古欧州
斯学
(
しがく
)
の様子を察するに至重の大著述だ。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
自分にはこの二つの態度がいつまでも互いに別々に離れて相対しているという事が
斯学
(
しがく
)
の進歩に有利であろうとは思われない。
比較言語学における統計的研究法の可能性について
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
然し
斯学
(
しがく
)
の根底をなすものが偏狭であり、大義に執する余り矯激にわたる弊のあることを知っていた。
新潮記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
と言っているが、一句よく
斯学
(
しがく
)
の本領を道破して遺憾なきものである。今余はこの二大問題中の後者を説明するがためいささかさかのぼりて前者に言及するのやや避け難きを感ずる。
貧乏物語
(新字新仮名)
/
河上肇
(著)
そして同教室の
小林行雄
(
こばやしゆきお
)
、
岡崎敬
(
おかざきたかし
)
両君の熱心な助力を得て、初版刊行後に得られた新資料及び
斯学
(
しがく
)
の進歩を採り入れて『校訂日本石器時代提要』は、菊判五百五十ページに及ぶ大著となって
『日本石器時代提要』のこと
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
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各自が専門とする部門が
斯学
(
しがく
)
全体の中の一小部分であることをいつか忘れてしまって、自分の立場から見ただけのパースペクティヴによって
学位について
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
今や氏の永眠をさること百有余年、時勢の変に伴うて学説の改造を要するものもとより少なからずといえども、いやしくも
斯学
(
しがく
)
を攻究する者にして氏の学恩をこうむらざる者はほとんどまれなり。
貧乏物語
(新字新仮名)
/
河上肇
(著)
また同台からは一隊の学者をアンデス山頂に派遣して火星の写真を撮らせたそうであるから、定めて有益な知識を
斯学
(
しがく
)
の上に
齎
(
もたら
)
す事であろう。
話の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
こうした独断的否定はむしろ往々にしていわゆる
斯学
(
しがく
)
の権威と称せられまた自任する
翰林院
(
かんりんいん
)
学者に多いのである。
西鶴と科学
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
斯学
(
しがく
)
の発展と共に種々の概念が改造されあるいは新たに構成されまた改造されて来た事は事実である。
物理学と感覚
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
近頃ここのルスツキーという動物学者の著わした『ロシアの蟻』と題する書のごときも
斯学
(
しがく
)
上有益なものだそうである。初編だけ刊行されたが八百頁の大冊である。
話の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
そしてその雪の降る時の天候や雪雲の高さまたは風向などによって結晶の形に如何なる相違があるかというような事を比較研究し、
斯学
(
しがく
)
の上に少なからぬ貢献をしたと称せられている。
雪の話
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
“斯学”の意味
《名詞》
この学問。
(出典:Wiktionary)
斯
漢検準1級
部首:⽄
12画
学
常用漢字
小1
部首:⼦
8画
“斯”で始まる語句
斯
斯様
斯道
斯々
斯樣
斯波
斯界
斯程
斯般
斯民