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敏子
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としこ
ふりがな文庫
“
敏子
(
としこ
)” の例文
と長女の郁子と次女の
敏子
(
としこ
)
はこんな場合決して黙っていない。高女二年と、尋常六年のくせに女性の権利丈けはもう一人前に主張する。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
女は
敏子
(
としこ
)
よりも若いらしい。雨に洗われた朝日の光は、その肉附きの豊かな肩へ、——
派手
(
はで
)
な大島の羽織の肩へ、はっきり大幅に流れている。
母
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
木村ハ茶ノ間デ妻ヤ
敏子
(
としこ
)
トシバラク話シテイタガ、三時過ギニ「麗しのサブリナ」ヲ見ニ行クト云ッテ、三人デ出カケタ。
鍵
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
佐々木京助の妻
敏子
(
としこ
)
は
所謂
(
いわゆる
)
新らしい女即ち新時代の女性であった。新時代の女性の通性として、彼女は男性的の性格を多分に具え、理性が比較的発達して居た。
死の接吻
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
「その通り、次に、恩田と云う老人に会ったらね、いいですか、
敏子
(
としこ
)
さんに会わして下さい」
自殺を買う話
(新字新仮名)
/
橋本五郎
(著)
▼ もっと見る
と
郁子
(
いくこ
)
が笑った。
敏子
(
としこ
)
が食卓の下から膝を小突いたのである。この二人は長兄の形勢が悪いと
諜
(
しめ
)
し合せて嬉しがる。好くない癖だ。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
ハムモックの側に立っているのは、
上海
(
シャンハイ
)
の旅館にいた時より、やや血色の
好
(
い
)
い
敏子
(
としこ
)
である。髪にも、夏帯にも、
中形
(
ちゅうがた
)
の
湯帷子
(
ゆかた
)
にも、やはり明暗の斑点を浴びた、
白粉
(
おしろい
)
をつけない敏子である。
母
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
と
敏子
(
としこ
)
が笑ったのは、ついこの間のことのように覚えていたが、僕は今日から冬休みになった。当分
寛
(
くつろ
)
げる。
郁子
(
いくこ
)
も明日きりだ。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「おい。
敏子
(
としこ
)
。」
母
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
敏
常用漢字
中学
部首:⽁
10画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“敏”で始まる語句
敏捷
敏
敏感
敏達
敏活
敏夫
敏速
敏才
敏馬
敏腕家