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放擲
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うつちや
ふりがな文庫
“
放擲
(
うつちや
)” の例文
仕事は
放擲
(
うつちや
)
らかして、机の上に肘を突き兩掌でぢくり/\と鈍痛を覺える頭を揉んでゐると、女中がみしり/\
梯子段
(
はしごだん
)
を昇つて來た。
業苦
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
まあ、
傍
(
はた
)
で見て居ても気の毒な位。「頼む」と言はれて見ると、私も
放擲
(
うつちや
)
つては置かれませんから、手紙で寺内の坊さんを呼寄せました。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
自體
(
じたい
)
周三が、此の
繪
(
ゑ
)
を
描
(
か
)
き始めた時の
意氣込
(
いきごみ
)
と謂ツたら、それはすばらしい
勢
(
いきほひ
)
で、何でもすツかり
在來
(
ざいらい
)
の藝術を
放擲
(
うつちや
)
ツて、
新
(
あたら
)
しい藝術に入るのだと
誇稱
(
こしよう
)
して
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
“放擲”の意味
《名詞》
放擲(ほうてき)
投げ捨てること。投棄すること。
放り出すこと。
(出典:Wiktionary)
放
常用漢字
小3
部首:⽁
8画
擲
漢検1級
部首:⼿
18画
“放”で始まる語句
放
放蕩
放埒
放火
放縦
放恣
放逐
放肆
放埓
放免