トップ
>
放擲
>
うっちゃ
ふりがな文庫
“
放擲
(
うっちゃ
)” の例文
いいえ、
放擲
(
うっちゃ
)
ッといとくれ。何だか云う事が
有
(
ある
)
ッていうンだから、それを……聞かないうちは……いいえ、
私
(
わた
)
しゃ……あンまり人を
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
金剛寺坂
(
こんごうじざか
)
の
笛熊
(
ふえくま
)
さんというのは、
女髪結
(
おんなかみゆい
)
の亭主で大工の本職を
放擲
(
うっちゃ
)
って
馬鹿囃子
(
ばかばやし
)
の笛ばかり吹いている男であった。
按摩
(
あんま
)
の
休斎
(
きゅうさい
)
は盲目ではないが生付いての
鳥目
(
とりめ
)
であった。
伝通院
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「台所の縁の下はどうだ」と真蔵は
放擲
(
うっちゃ
)
って置いてもお源が今後容易に盗み得ぬことを知っているけれど、その
理由
(
わけ
)
を打明けないと
決心
(
きめ
)
てるから、仕様事なしにこう言った。
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
沢山獲物が出来たので小屋をそのまま
放擲
(
うっちゃ
)
ってどこかへ立ち去って行ったのだろう。
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“放擲”の意味
《名詞》
放擲(ほうてき)
投げ捨てること。投棄すること。
放り出すこと。
(出典:Wiktionary)
放
常用漢字
小3
部首:⽁
8画
擲
漢検1級
部首:⼿
18画
“放”で始まる語句
放
放蕩
放埒
放火
放縦
放恣
放逐
放肆
放埓
放免