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撲犬師
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いぬころし
ふりがな文庫
“
撲犬師
(
いぬころし
)” の例文
昼は
肴屋
(
さかなや
)
の
店頭
(
みせさき
)
に
魚骨
(
ぎょこつ
)
を求めて、
情
(
なさけ
)
知らぬ人の
杖
(
しもと
)
に
追立
(
おいたて
)
られ。或時は
村童
(
さとのこら
)
に
曳
(
ひ
)
かれて、
大路
(
おおじ
)
に
他
(
あだ
)
し犬と争ひ、或時は
撲犬師
(
いぬころし
)
に襲はれて、
藪蔭
(
やぶかげ
)
に危き命を
拾
(
ひら
)
ふ。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
「
否
(
いな
)
、こはわれ此処にて拾ひしなり」「否、爾が盗みしなり。見れば頸筋に輪もあらず、爾
曹
(
ら
)
如き奴あればこそ、
撲犬師
(
いぬころし
)
が世に
殖
(
ふ
)
えて、わが
們
(
ともがら
)
まで迷惑するなれ」
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
万一
他
(
かれ
)
が身の上に、
怪我
(
あやまち
)
はなきやと思ふものから。「
他
(
かれ
)
元より
尋常
(
なみなみ
)
の犬ならねば、
無差
(
むざ
)
と
撲犬師
(
いぬころし
)
に打たれもせまじ。さるにても心元なや」ト、
頻
(
しき
)
りに案じ煩ひつつ。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
撲
常用漢字
中学
部首:⼿
15画
犬
常用漢字
小1
部首:⽝
4画
師
常用漢字
小5
部首:⼱
10画
“撲”で始まる語句
撲
撲殺
撲滅
撲倒
撲地
撲天鵰
撲飛
撲滅論
撲傷
撲切