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撈
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すく
ふりがな文庫
“
撈
(
すく
)” の例文
首里
(
しゅり
)
からすぐ近い別荘の前の海で、手ずから
撈
(
すく
)
い
捕
(
と
)
られたものばかりというのに、名も附けきれないほどの何百という種類で、形よりも色と
斑紋
(
はんもん
)
の変化が目ざましく
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
その時予の
後
(
しりえ
)
にあって
攩網
(
たま
)
を
何時
(
いつ
)
か手にしていた少年は機敏に
突
(
つ
)
とその魚を
撈
(
すく
)
った。
蘆声
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
いきなり引ッこ抜くが早いか、仙太郎は少しく
起倒流
(
きとうりゅう
)
を習って居りますから、飛び込んで侍の足柄を
撈
(
すく
)
って
投
(
ほう
)
り出すと、バタリと仰向けに倒れる上へ乗しかゝりましたので、萩原束は組み敷かれ
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
八の内にもあるやうな
脚炉
(
あんくわ
)
から引き出した、四角な黒い
火入
(
ひいれ
)
から
蚊遣
(
かやり
)
の
烟
(
けむり
)
が盛んに立つてゐる。小男の客は、をりをりその側にあるブリキの
罐
(
くわん
)
から
散蓮華
(
ちりれんげ
)
で
蚤取粉
(
のみとりこ
)
を
撈
(
すく
)
ひ出して、蚊遣の補充をする。
金貨
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
撈
漢検1級
部首:⼿
15画
“撈”を含む語句
漁撈
手撈
撈海一得
海底撈月