トップ
>
撃攘
>
げきじょう
ふりがな文庫
“
撃攘
(
げきじょう
)” の例文
加うるに江南以東の富力を擁し、充分、両国の疲弊をうかがってこれへ大挙して来たものとすれば、これは容易なことでは
撃攘
(
げきじょう
)
できまい
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
たゞ一婦人の身を以て兵を起し城を
屠
(
ほふ
)
り、
安遠侯
(
あんえんこう
)
柳升
(
りゅうしょう
)
をして征戦に労し、
都指揮
(
としき
)
衛青
(
えいせい
)
をして
撃攘
(
げきじょう
)
に
力
(
つと
)
めしめ、都指揮
劉忠
(
りゅうちゅう
)
をして
戦歿
(
せんぼつ
)
せしめ、山東の地をして一時
騒擾
(
そうじょう
)
せしむるに至りたるもの
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「そうむきになるなよ、おれは貴公の説を蒙味と云ったのじゃない、誰をもさして云ったんじゃない、むやみに
夷狄
(
いてき
)
を討てという、理非を弁ぜずただ夷狄を
撃攘
(
げきじょう
)
しろという説は蒙昧だというんだ」
新潮記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
殆ど、
瀕死
(
ひんし
)
の状態にまで
撃攘
(
げきじょう
)
されていた山県昌景の隊とついに合流して、その当面の敵軍——越後の柿崎隊の勝ちほこっていたものを——見るまに反撃し、追い討ちし、
潰乱
(
かいらん
)
せしめた。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それを通さじと、防ぎに馳せ向った蜀軍は、第一回にまず
撃攘
(
げきじょう
)
をうけ、第二回に衝突した
廖化
(
りょうか
)
、王平などの軍勢も、ほとんど怒濤の前に手をもって戸を立て並べるが如き
脆
(
もろ
)
さでしかなかった。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
直ちに彼を
撃攘
(
げきじょう
)
せん。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
撃
常用漢字
中学
部首:⼿
15画
攘
漢検1級
部首:⼿
20画
“撃”で始まる語句
撃
撃剣
撃沈
撃鉄
撃殺
撃柝
撃墜
撃方
撃滅
撃破