“撃攘”の読み方と例文
読み方割合
げきじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
加うるに江南以東の富力を擁し、充分、両国の疲弊をうかがってこれへ大挙して来たものとすれば、これは容易なことでは撃攘できまい
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たゞ一婦人の身を以て兵を起し城をり、安遠侯柳升をして征戦に労し、都指揮衛青をして撃攘めしめ、都指揮劉忠をして戦歿せしめ、山東の地をして一時騒擾せしむるに至りたるもの
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「そうむきになるなよ、おれは貴公の説を蒙味と云ったのじゃない、誰をもさして云ったんじゃない、むやみに夷狄を討てという、理非を弁ぜずただ夷狄を撃攘しろという説は蒙昧だというんだ」
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)