援護えんご)” の例文
あえて意識いしきしない共和きょうわと、たがいの援護えんごがそこに生まれた。すそをあおるほのお熱風ねっぷうよりは、もっと、もっと、つよい愛を渾力こんりきで投げあった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この赤外線標識灯が点火したのが合図のように、上陸作戦軍を援護えんごする猛烈なる砲撃戦が始まった。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
桑名でああいう援護えんごをうけて、またまた、この御岳みたけでも、同じ五三のきりまくのかげに、武士ぶしなさけをうけようとは。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……それを、室町将軍の援護えんごでもなく、また幕府の指令でもなく、ただこの国の民の意欲で、気ままに、存分に侵攻を防禦していたのは、汝らの仲間だった。汝ら、八幡船の力といってもいい
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)