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掌中
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しやうちゆう
ふりがな文庫
“
掌中
(
しやうちゆう
)” の例文
雲飛は
所謂
(
いはゆ
)
る
掌中
(
しやうちゆう
)
の
珠
(
たま
)
を
奪
(
うば
)
はれ殆ど
死
(
し
)
なうとまでした、
諸所
(
しよ/\
)
に人を
出
(
だ
)
して
搜
(
さが
)
さしたが
踪跡
(
ゆきがた
)
が
全
(
まる
)
で
知
(
しれ
)
ない、其中二三年
經
(
た
)
ち或日
途中
(
とちゆう
)
でふと
盆石
(
ぼんせき
)
を賣て居る者に
出遇
(
であつ
)
た。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
殘るのは主人の彌八郎と、伜の彌太郎だけ、その主人の彌八郎は、
掌中
(
しやうちゆう
)
の花といつくしんだ娘の非業の死に、悉く打ち萎れてしまつて、何を訊いても埒があきません。
銭形平次捕物控:256 恋をせぬ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかし、つかんだと思つたその
珠
(
たま
)
は、いつの間にかかれの
掌中
(
しやうちゆう
)
から落ちて行つてゐた。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
「ところが、燕女は親方の權之助の方に心を寄せてゐる。毎日舞臺の上で、
掌
(
てのひら
)
の上で舞はせてゐる權之助も、燕女をいとしく思ふのも無理のないことだらう。あれこそ本當に
掌中
(
しやうちゆう
)
の珠といふ奴だ」
銭形平次捕物控:210 飛ぶ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“掌中”の意味
《名詞》
掌の中。
自分の思うままにできる範囲。
(出典:Wiktionary)
掌
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“掌”で始まる語句
掌
掌面
掌握
掌上
掌大
掌底
掌指
掌裡
掌刀
掌手