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捫
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ひね
ふりがな文庫
“
捫
(
ひね
)” の例文
虱
(
しらみ
)
を
捫
(
ひね
)
る事一万疋に及びし時
酒屋
(
さかや
)
の
厮童
(
こぞう
)
が「キンライ」
節
(
ふし
)
を聞いて
豁然
(
くわつぜん
)
大悟
(
たいご
)
し、茲に
椽大
(
えんだい
)
の
椎実筆
(
しひのみふで
)
を
揮
(
ふるつ
)
て
洽
(
あまね
)
く
衆生
(
しゆじやう
)
の
為
(
ため
)
に
為
(
ゐ
)
文学者
(
ぶんがくしや
)
経
(
きやう
)
を
説解
(
せつかい
)
せんとす。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
『菩提場経』に馬頭尊の鼻を猿猴のごとく作る。猴が
躁
(
さわ
)
ぐと馬用心して気が張る故健やかだと聞いたが、馬の毛中の寄生虫を
捫
(
ひね
)
る等の益もあらんか。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
火事場の稼ぎにもゴムの
鎧
(
よろい
)
に身を固むることを忘れざれば
天狗
(
てんぐ
)
の
鼻柱
(
はなばしら
)
遂に落るの憂なく、老眼今なほ燈下に
毛蝨
(
けじらみ
)
を
捫
(
ひね
)
つて当世の事を談ずるの気概あり。
桑中喜語
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
こりゃどうも
大
(
おおい
)
に面目のねえこった。彼はぜひとも大きな奴を
捫
(
ひね
)
り出そうと思ってあちこち捜した。
阿Q正伝
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
捫
漢検1級
部首:⼿
11画
“捫”を含む語句
捫択
捫着
捫著
一捫着
大捫択
捫別舊會所
捫弄
捫懌