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拗者
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すねもの
ふりがな文庫
“
拗者
(
すねもの
)” の例文
妾
(
わたし
)
のやうな
拗者
(
すねもの
)
をコロリと云はせるやうに出来たら余程お手柄やと
散三
(
さん/″\
)
に冷かされて
有繋
(
さすが
)
の大哲学者も頭を抱へて閉口したやうだよ。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
手を替え品を替えと云う言葉があるが、支倉のような頑強な
拗者
(
すねもの
)
にかゝっては全くその通りにしなければならぬ。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
「して、かの一儀は
術
(
すべ
)
よう整いましたか。
門口
(
かどぐち
)
での立ち話、くわしいことは判りませなんだが、かの兼好という法師、なかなかの
拗者
(
すねもの
)
のようにも見えましたが……。」
小坂部姫
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
地は
痩
(
や
)
せ、冬は氷や霜ばしらに
虐
(
しいた
)
げられ、生れながらの若竹のうちから、
蕭々
(
しょうしょう
)
と寒風に苦しめられて育った北向きの藪からは、勿論、笛にもならない
拗者
(
すねもの
)
もできるが
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
拗者
(
すねもの
)
の
蛇苺
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
▼ もっと見る
この
拗者
(
すねもの
)
の江戸の通人が耳の
垢取
(
あかと
)
り道具を
揃
(
そろ
)
えて元禄の昔に立返って耳の垢取り商売を初めようというと
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
というて、それは
拗者
(
すねもの
)
のすねた心ではさらさらない。行と工夫との合致のために。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
むしろブルジョア階級の御出入を勤めて、名利合せて得る方が利口だ。そう云う利口な事の出来ないのは矢張り気質から来るので、能勢弁護士もどこか変った所がある
拗者
(
すねもの
)
ではないかと思われる。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
拗
漢検1級
部首:⼿
8画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“拗”で始まる語句
拗
拗音
拗切
拗曲
拗身
拗折
拗捩
拗言
拗過