蛇苺へびいちご
實は成りぬ 草葉かげ 小やかに 赤うして 名も知らぬ 實は成りぬ 大空みれば 日は遠しや 輝輝たる夏の午さがり 野路に隱れて 唱ふもの 魔よ 名を蛇と呼ばれて 拗者の 呪ひ歌 節なれぬ 野に生ひて 光なき身の 運命悲しや 世を逆に 感じては …