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拉
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つ
ふりがな文庫
“
拉
(
つ
)” の例文
母親は、庭へ童子を
拉
(
つ
)
れて出た。童子の好んだ青い扇のような芭蕉は、もう破れた竜旗のようにはたはたと夕風に櫛目を立てていた。
後の日の童子
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
そこへ彼の伜が来て、
曳
(
ひ
)
き
摺
(
ず
)
るようにして彼を
拉
(
つ
)
れ帰ったのだったが、彼はその晩、ひどく腹を病み、とうとうその明け方に死んだ。
或る部落の五つの話
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
ちょっと話があると言って、にわかに葉子は薄暗い別室に
拉
(
つ
)
れこまれた。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
お俊はそう言ってきよ子を土手の上へ
拉
(
つ
)
れてくるのだが、きよ子はべつだん母親に抗うこともなく従順に
尾
(
つ
)
いてきて、土手の上であそぶのだった。
童話
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
何処から
攫
(
さら
)
って来るのか、博士は何時も生きている人間を
拉
(
つ
)
れて来て、それを実験台に載せるのであったから。
三稜鏡:(笠松博士の奇怪な外科手術)
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
▼ もっと見る
それにしても乳母の方の
埒
(
らち
)
が開かないので、むやみに急がすと明日はきっと
拉
(
つ
)
れて出かけるという返電があった。
童子
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
「これはわしの弟子で
拉
(
つ
)
れて来たのですから、わし同様にいとしがってやってください。」
あじゃり
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
九歳の時に裏山に
拉
(
つ
)
れこまれた。
神のない子
(旧字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
拉
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“拉”を含む語句
拉致
虎列拉
拉甸
加拉太
虎刺拉
拉典
拉丁
拉薩
海拉爾
取拉
一拉
摩尼拉
日拉達
蘇格拉第
柏拉図
烏拉兒
馬尼拉
阿拉米多
阿百拉
阿拉勿関
...