“拉甸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ラテン87.5%
らてん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されば膠中かうちゆうに栽ゑたるとき、紫色を見する水中の細菌、立派なる拉甸ラテン名を得たるは、利害なき中にても、その紫の色に出にければなりかし。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
(アスカニウスは昔アルバ、ロンガの基を立てし人なり。是れ拉甸ラテン人の始めて市を成せる處にして、後の羅馬市はこれより生ぜりといふ。)
私は遥かの地平線に散り乱れる海光色の光弾と、中空にすべり登っている石灰色の月の光りに、交る交る照らされて行く候補生の拉甸らてん型の上品な横顔を見上げて行くうちに又も胸が一パイになって来た。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)