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拉甸
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ラテン
ふりがな文庫
“
拉甸
(
ラテン
)” の例文
されば
膠中
(
かうちゆう
)
に栽ゑたるとき、紫色を見する水中の細菌、立派なる
拉甸
(
ラテン
)
名を得たるは、利害なき中にても、その紫の色に出にければなりかし。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
(アスカニウスは昔アルバ、ロンガの基を立てし人なり。是れ
拉甸
(
ラテン
)
人の始めて市を成せる處にして、後の羅馬市はこれより生ぜりといふ。)
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
唯、かかる超唯物科学的なる現象に対して深き興味を有する
拉甸
(
ラテン
)
人種間に伝われる記録及び迷信深き東洋諸民族間に残存せる伝説等に散見するあるのみ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
井上君
拉甸
(
ラテン
)
語、伊太利亜語、
以斯班牙
(
イスパニア
)
語を引証せらるれば高橋君一々其出処を論ぜらる。無学の
拙者共
(
せつしやども
)
には御両君の博学あり/\と見えて何とも申上様なし。
明治文学史
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
英語はもとより、
仏蘭西
(
フランス
)
をどうの、
独乙
(
ドイツ
)
をこうの、
伊太利
(
イタリー
)
語、……
希臘
(
ギリシャ
)
拉甸
(
ラテン
)
……
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
さうすると Capito と云ふ人が聽いて居つて、帝王の口から出た言葉は立派な
拉甸
(
ラテン
)
語であると斯う云ひました。
仮名遣意見
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
垣の上に
髑髏
(
どくろ
)
ありて、一
鼷鼠
(
けいそ
)
、一
蚯蚓
(
みゝず
)
、一
木蝱
(
きあぶ
)
これに集り、石面には「エツト、エゴオ、イン、アルカヂア」と云ふ四つの
拉甸
(
ラテン
)
語を書したり。われ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
拉甸
(
ラテン
)
人種式の頭の良さとを同時に持っているので御座いますが、それが又……あの通りウットリとした
瞬
(
まばたき
)
のし方でもお察し出来ます通りに、どことなく北欧人種式の隠遁的な
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
審美的觀念は
拉甸
(
ラテン
)
人が爭ふべからぬものと定めし一人々々の嗜好にあらず。學問上にあきらめ得たる趣味なり、「エステジス」なり。拘泥すればこそ標準を憎め。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
仏蘭西
(
フランス
)
人みたいな性格を象徴している、純
拉甸
(
ラテン
)
型の薄い腮を持っている事でありますが、しかし、この特徴も、この少年の平生の性格には、あまり現われていないようであります。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
そのバビロン塔の如きもの、後の世に傳はりたるは、これが爲なり。されど若しその詞だにも
拉甸
(
ラテン
)
ならましかば、後の世の人せめては彼が學殖をおもひて、些の敬をば起すなるべし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
古い
拉甸
(
ラテン
)
語の如きはあれは Latium の中の Roma の上流者の言葉である。
仮名遣意見
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
金井君は筆を取って、表紙に
拉甸
(
ラテン
)
語で
ヰタ・セクスアリス
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
拉
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
甸
漢検1級
部首:⽥
7画
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